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秋元健太インタビュー 僕が銀行員をやめて焙煎士になったわけ

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田んぼと畑に囲まれた、普通なら誰も通らない一角。初めての人はなかなかここにたどり着けない。

時間がゆったり流れる居心地のよい空間。

素敵な空間に癒されます。

2時間半かけて伺ってよかった。

 

今回伺ったのは、2014年9月に栃木県大田原市親園でオープンした「秋元珈琲焙煎所」です。

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―銀行を辞めて、焙煎所をオープンするまでの道のりを教えて下さい?―

 

「ずっと好きだったコーヒーでお店を持ちたい」と、実は大学生の時から思っていました。でも、いざ就職活動の時期となると、周りに流されて、気づいたら私自身も就職活動をしていました。それで、どうせなら地元に貢献する仕事がしたいなと思い、埼玉の大学に通っていたんですが、東京でも埼玉でもなく、ここ栃木で就職活動をしました。そして、縁あって地元の銀行から内定をいただけて、一安心。これで、心置きなく大学を卒業できるし、地元に貢献できるしと、今思い返してもあの時の気持ちに嘘はなかったと思います。そんなこんなで、地元の銀行で働いて1年がたとうとしたとき、「ずっと好きだったコーヒーで生きて行こう!」という気持ちになりました。周りに流されて、一度は畳み込んだあの思いが、このタイミングで浮上してきたのはいいきっかけだな、と思いました。本当にやりたいことって珈琲だな、と改めて気づいたんです。そして、前々から夢だったお店を出すことも同時に決めました。昔から、やりたいことをとことんやる性格だったので、この時点で退職する決意もしました。退職後は、車中泊をしながらカフェ・珈琲屋巡りをし、「本当に美味しい珈琲があるお店をやりたい」と決意して、知る人ぞ知る名店「那須の珈琲工房」に見習いとして入りました。そこで2年間修行し、卒業。 それから開店準備に取り掛かり、自宅の納屋を改装。2014年9月23日焙煎所をオープンしました。

 

―秋元さんの焙煎所にきて、びっくりしたのは立地です。どうしてここで開業されようとおもったのですか?ー

 

やるからには地元でやると決めていました。この建物が昔から好きで、「お店をここでやれたらなー」とぼんやり思っていました。この建物は、家族との思い出がつまった特別な建物なんです。生まれ育った場所だからこの土地や環境にも愛着がありますね。とことん親園の空気に触れ、陽を浴び、風にさらされ、音に馴染み、じっくり焼いて、緩やかに冷まし、丁寧にお渡ししたい。 今、親園産の珈琲は出来ないけれど、少しでも親園の、焙煎所の呼吸やリズムに溶け込んだ珈琲豆になれば嬉しい。結局、この場所でお店を構えて焙煎する、一番の理由はそこかもしれない。いつかどこかで飲んだ時、親園の様な風景が目に浮かぶ。そんな珈琲になったら嬉しいですね。

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―カフェではなく、焙煎所にされたのはなぜですか?―

 

カフェではなく、「珈琲豆屋」だと分かりやすく発信したかったし、自分は焙煎しか出来ないので(笑) それで試飲してもらって豆を販売するスタイルになりました。今思うと、豆の販売に特化したのは僕の持ち味が出て良かったかなと思っています。お1人お1人とゆったり話す時間がありますから。オープンしてまだ幾日もたっていない頃、こんなことがあったんです。小さな小さな女の子が「おじちゃん、はいっ」ってプレゼントをくれたんです。「お客さまのろけ」ですけど、墓場まで持っていきたいたからものをいただきました。珈琲って基本的には大人の飲物だと思うんです。でも、せめて焙煎所で接する子供たちには、ミライと希望を与えられる存在でありたいと思いました。珈琲屋として、大人として、地元民として。

 

―ちなみに、その素敵な彼女からどんなプレゼントをもらったんですか?―

 

店頭にきていただいた方にはこっそりお教えします(笑)

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―なるほど(笑)焙煎士の楽しいところってどんなところですか?-

 

無条件に楽しいです。美しい珈琲豆と対面した瞬間は最高です。また、お客様の日常に寄り添うことが出来るところも理由の一つですね。 ―焙煎するうえで気を付けていることって何かありますか?― 色々ありますが、特にこだわっているのは、感覚と鮮度です。感覚は、味の基準となる言葉に出来ない内面的なもの。常に自分の感覚をぶれずに、尚且つフラットな状態に保つようにしています。鮮度については、現在、お店のオープンは13時です。それは、お客様へは、焙煎したての鮮度のいい状態の珈琲豆を提供したいからです。午前中に、その日1日分の珈琲豆を焙煎し、午後にご提供。というサイクルにしています。焙煎からご提供にいたるまで、自分の手で行いたい。それは最初から最後まで、自分で責任を取りたいんです。珈琲豆を生産してくれている国の方々、卸をしてくださっている方々、そしてお客様にも。私の手元に珈琲豆が届くまでの間に頑張ってくれている人たちのためにも私も同じように努力をしなければならないと考えています。私は、生産国や卸の方々と、お客様との架け橋役を任されているんだという認識でやっています。つまり、架け橋である私が手を抜いたら、生産国や卸の方々の努力が無駄になってしまうし、お客様にも迷惑をかけてしまう。橋が壊れてしまったら、運べるものも運べなくなってしまう。そんな気持ちで珈琲豆と向き合っています

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―最後に、この記事をご覧いただいている方々に向けてメッセージをお願いします。―

 

ぜひ一度、喫茶店気分で遊びにいらして下さい。珈琲の味・香りだけではなく、他にも「何か」を感じて頂けたら嬉しいです。

 

秋元珈琲焙煎所 ‐Akimoto Coffee Roaster-
栃木県大田原市親園2301
■営業日:水・木・金・土 13:00~18:00
■定休日:日・月・火
■サイト:公式 / Facebook

 

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